個人投資家
こういった人のための記事です。
配当金投資は効率良く配当金を受取ることを目的としています。ゆえに、求めるべきは株価ではなく配当金の水準です。
配当利回りは配当金単価/取得株価で決まります。
なので、できるだけ少ない資金で多くの配当金が欲しい(配当利回りは高くしたい)というのが本質になってきます。
- 増配すれば配当利回りが上がるし
- 減配すれば配当利回りが下がります。
そこで気になるところが配当金単価の推移です。増配傾向にあれば配当利回りが高くなっていきますからね。
今回はVYM・SPYD・HDVの配当金実績の推移についてまとめてみました。
この記事の内容まとめ
- VYMの配当金実績
- SPYDの配当金実績
- HDVの配当金実績
配当金単価の経過が分かりやすいように、四半期別にグラフにしました。簡単にETFの特徴も記載しましたので参考にしてください。
nao
もくじ
VYMの配当金実績の推移
VYMとは
VYMは米国の約400銘柄で構成される高配当株ETFです。このETFはFTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスをベンチマークとしています。正式にはバンガード 米国高配当株式ETFといいます。
銘柄 (ティッカー) |
VYM |
運用会社 | Vanguard |
ベンチマーク | FTSE ハイデ ィビデンド・ イールド指数 |
構成銘柄数 | 411銘柄 |
コアセクター | ヘルスケア 金融 消費財 |
ETF純資産 | 約417億ドル |
リバランス | 年1回 |
配当時期 | 四半期 3月/6月/9月/12月 |
配当金利回り (年率%) |
3.17% |
経費率 (年率%) |
0.06% |
設定日 | 2006/11/16 |
取扱証券会社 | 楽天証券 SBI証券 |
超有名投資会社バンガードが運営していて、配当利回りの高さ、400銘柄へのリスク分散、経費率の安さが特徴的です。
VYMの株価チャートはこんな感じです。
綺麗な右肩上がりの経過で、10年間で株価は2倍に成長しています。高配当株投資家にとって3%以上の高配当を受け取りながら、含み益も狙えるETFはまさに理想的です。
さらに配当金の推移がこちらです。
毎年増配していることが分かります。
四半期別の配当金の推移
2013-2021までの配当金推移です。先程の一覧表をグラフ化しています。




2020年のコロナショックにより、第1四半期と第3四半期で減配がありましたが、第2四半期と第4四半期では増配しています。
年間配当金の推移
2013-2021までの年間配当金推移です。
2020年の第1四半期と第3四半期で減配があったものの、結果的には増配しています。VYMは暴落しても持ち続けられる高配当ETFということですね。
VYMのまとめ
VYMは合理的に高配当株投資の相性がいい。
その特徴は
- 超有名投資会社バンガード社が運営している
- 配当利回りが高い
- 約400銘柄にリスク分散された
- 経費率の安いETFです。
ただ、高配当株の中でも配当利回りが少し低めなので、割安になったタイミングで買いたいですね。
SPYDの配当金実績の推移
SPYDとは
SPYDはS&P500®高配当指数に連動しています。S&P500の中で配当利回りが高い上位80銘柄に均等分散するETFです。正式にはSPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETFといいます。
銘柄 (ティッカー) |
SPYD |
運用会社 | State Street |
ベンチマーク | S&P500高配当 配当上位80銘柄均等 |
構成銘柄数 | 約80銘柄 |
コアセクター | 不動産 金融 |
ETF純資産 | $3,057.10(百万米) |
リバランス | 1月、7月 |
配当時期 | 四半期 3月/6月/9月/12月 |
配当金利回り (年率%) |
4.84 % |
経費率 (年率%) |
0.07% |
設定日 | 2015/10/22 |
取扱証券会社 | 楽天証券 SBI証券 |
米国の3大投資企業の内の1つステート・ストリートが運用していて、ETFの中でも配当利回りが高いのが特徴です。HDVとのセクター割合の相性がいい感じです。
SPYDの株価チャートはこんな感じです。
SPYDはまだ、歴史の浅いETFですが株価は徐々に上昇傾向です。2020年のコロナショックでは40%以上の暴落がありましたが、およそ1年で暴落前の相場に回復しました。VYM・HDVと比較して株価の回復がやや緩やかでしたが、配当利回り4%以上が期待できるETFです。
配当金の推移がこちらです。
コロナショックにより減配…。暴落相場に弱いETFとうわさされましたが、私は強気に買い増しています。まだ経験の浅いETFです。さらなる成長が楽しみですね。
四半期別の配当金に推移
2015-2021までの配当金推移です。先程の一覧表をグラフ化しています。




第2四半期と第3四半期での大幅減配がありましたが、2021年の第1四半期には大幅増配しています。
年間配当金の推移
2015-2021までの年間配当金推移です。
横ばいからやや増配傾向ですね。2021年の合計額が楽しみです。
SPYDのまとめ
SPYDはVYMと比較して暴落相場や減配など不安要素もありますが、配当利回りがかなり高い水準なのでポートフォリオには入れておきたいETFですね。
特徴は
- 超有名投資会社ステート・ストリーム社が運営している
- 配当利回りがかなり高い水準の
- 約80銘柄に均等分散された
- 経費率の安いETFです。
私は強気で買い増しを続けます。
HDVの配当金実績の推移
HDVとは
HDVはモーニングスター配当フォーカス指数に連動するETFです。正式にはiシェアーズ・コア米国高配当株ETFといいます。
銘柄 (ティッカー) |
HDV |
運用会社 | Black Rock |
ベンチマーク | 高配当米国株 モーニングスター 配当フォーカス指数 |
構成銘柄数 | 75銘柄 |
コアセクター | エネルギー ヘルスケア 生活ひつじゅh |
ETF純資産 | 約58億USドル |
リバランス | 四半期 |
配当時期 | 四半期 3月/6月/9月/12月 |
配当金利回り (年率%) |
4.21% |
経費率 (年率%) |
0.08% |
設定日 | 2011/03/31 |
取扱証券会社 | 楽天証券 SBI証券 |
米国の3大投資企業の内の1つブラック・ロックが運用していて、ETFの中でも配当利回りが高いのが特徴です。SPYDとのセクター割合の相性がいい感じです。
HDVの株価チャートはこんな感じです。
綺麗な右肩上がりの経過で、10年間で株価は2倍近く成長しています。3%以上の高配当を受け取りながら、含み益も狙えるETFはまさに理想的です。コロナショックではおよそ32%の暴落でしたが、SPYDほど暴落しませんでした。
配当金の推移がこちらです。
2016年以外は増配傾向です。
四半期別の配当金に推移




コロナショックもどこ吹く風、ほとんど配当金い影響はありませんでした。
年間配当金の推移
2013-2021までの年間配当金推移です。
年間配当金は毎年増配しています。高配当を目的とする投資家にとって、まさに理想のかたちですね。SPYDもこれくらい伸びて来て欲しい><(天の声)
HDVのまとめ
HDVは高配当ETFの理想形。暴落相場にも比較的強く、増配を繰り返す高配当利回りのETFです。
特徴は
- 超有名投資会社ブラック・ロック社が運営している
- 配当利回りが高い水準の
- 75銘柄に分散された
- 経費率の安いETFです。
SPYDとセクターの相性がいいので、私はセットで買っています。
まとめ:VYM・SPYD・HDVは増配傾向にある素晴らしいETF
米国高配当株ETFの中でも人気のETF「VYM・SPYD・HDV」の配当金実績の推移について解説しました。
配当金投資は株価よりも配当金の水準の方に重点を置いています。
株価は上昇しなくても(継続して株価が下落するのはアウト)配当金さえ受け取り続けられたらそれでOKです。しかも、継続して増配してくれたら配当利回りは改善し続けます。
今回紹介した「VYM・SPYD・HDV」は解説した通り増配を繰り返しながら、株価も成長するという配当金投資にピッタリのETFだと言えます。この3つのETFにバランス良く投資をすれば税引き後の配当利回り3%を簡単に超えてくるでしょう。
VYM・SPYD・HDVは配当金投資にかなりおすすめのETFです。
この記事が配当金投資を始めるきっかけになれば嬉しいです。
nao