個人投資家Aさん
こういった疑問に答えます。
資産運用をしている目的は「資産の拡大」これにつきます。
余剰資金を働かせてお金を増やすのが本質的なところです。
しかし、インデックスファンドなどにコツコツ積立投資を実施している方にとって、資産が順調に増えているが、生活が豊かになっている実感が湧きにくいのが現状ではないでしょうか?
私自身も、積立NISAなどを活用してインデックスファンドに投資していますが、これによって生活が豊かになっている実感が湧きません。
それはなぜかと言うと、
キャッシュフローがマイナスになっているからです。
- 資産は順調に増えているのになぜか実感がわかない。
- むしろ、毎月の積立投資に生活が圧迫している気がする。
こんな感覚を感じている方は意外と多いんじゃないでしょうか?
なので、この記事では生活を少しでも豊かに感じるための資産運用の方法について解説したいと思います。初めて「キャッシュフロー」という言葉を目にした方がいるかもしれないので簡単にわかりやすく説明します。
この記事のまとめ
- キャッシュフローの考え方
- インデックスファンドと高配当株の違い
- 高配当株は生活を豊かにする
生活を豊かにするためにはキャッシュフローをプラスにすることが唯一の方法です。10分ほどで読み終える内容になっていますので、ぜひ最後までめを通してみてください。
nao
※この記事は経済的に豊かになりたい方に向けて発信しています。お金がなくても十分に幸せを感じられる、お金がなくても生活が豊かにできると考えている方を否定する内容でははありませんのでご承知おきください。また、インデックス投資を否定する趣旨でもありません。
もくじ
生活を豊かにするキャッシュフロー
キャッシュフローとは簡単にいうと「お金の流れ」のことです。
現金の流れを意味していて、主に企業によって実際に得られた収入から、外部への支出を差し引いて手元に残る現金の流れのことをいいます。
家計管理にも用いることもできて、
- キャッシュフロー = 収入 ー 支出
で表すことができます。
ひとつポイントですが、将来的に入る予定の利益に関してはキャッシュ・フローに含まれません。この点をしっかり理解しておいてください。
家計を良くするために
経済的に生活を良くするためには、このキャッシュフローをプラスに傾ける必要があります。
- 給与を上げる
- 生活コストを下げる
- 副業で稼ぐ
- 株を買って配当金をもらう
- 不動産を買って家賃収入を得る
このように収支をプラスに向けるための行動がカギをにぎります。
私の資産運用のイメージを上げておきます。
給与はそれほど期待できませんが、事業(副業)に力を入れて、稼いだお金で資産(高配当株、米国高配当ETF)を買うことで毎年キャッシュフローは改善していきます。
一方で、生活コストを下げること(倹約すること)と負債を可能な限り抱えないことでキャッシュフローはさらに加速します。
こうすることでキャッシュフローは良くなり、経済的に生活を良くすることにつながるのです。
インデックス投資と高配当株投資の違い
インデックス投資と高配当株投資は本質的に全く違うものだと考えています。
現代のポートフォリオ理論が示すように、理論的にも現実的にも時価荷重型インデックスファンドの長期積み立ては、現代における投資の最適解であると感じます。
- 利回り5%程度
- 少額で分散投資が可能(リスクの分散)
- メンテナンスフリー
以上のような、メリットを有していて、パフォーマンスにおいては「アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない」と言われるくらいインデックス投資は優秀なものです。
なので、インデックス投資は長期的な投資において、資産拡大に最も適した投資法と言えるでしょう。
一方で、高配当株投資はというと
- 利回り3%程度とインデックスに劣る
- 分散投資するには莫大な資金が必要
- 定期的にメンテナンスが必要
このように、インデックス投資と比較して、高度な知識と資金が必要になります。それなのに利回りがインデックス投資に劣ります。
はっきり言ってインデックスファンドの方が資産を拡大することができます。
ではなぜ、タイトルに記載したように高配当株に重点を置くのか。
それはキャッシュフローが良いからです。
インデックス投資と高配当株投資は本質的な違いはこちらです。
- インデックス投資 ⇨ 資産の拡大を目的としている
- 高配当株投資 ⇨ キャッシュフローの拡大を目的としている
つぎに、インデックス投資と高配当株のキャッシュフローのについて触れておきます。
インデックス投資のキャッシュフロー
インデックス投資の資産形成中のキャッシュフローは赤字です。
例えば、月3万円のインデックス投資をした場合、口座から毎月3万円がインデックスファンドに出ていきます。つまり、この時のキャッシュフローは毎月3万円の赤字になります。
資産形成中は、生活コストや住宅のローンの返済に加えて3万円が支出として流れていきます。
インデックス投資の基本は長期積立による投資法になるので、私と同じ会社員であれば生活レベルを少し下げることになりかねません。
会社員という忍耐にさらに忍耐を上乗せしているような感覚です。
これが、資産形成中のインデックス投資のキャッシュフローです。
しかしながら、資産形成後のインデックス投資は、膨れ上がった投資元本を全て解約すれば膨大なリターン(プラスのキャッシュフロー)を家計に計上することになります。これがインデックス投資の醍醐味ですね。
※インデックス投資の出口戦略(積立てた資産をどう切り崩していくか)について語るにはかなりのボリュームになりますので、今後このブログで解説したいと思います。
インデックス投資のキャッシュフローのまとめ
- 資産形成中→常にマイナスのキャッシュフロー
- 資産形成後→莫大なプラスのキャッシュフロー(出口に問題あり)
高配当株投資のキャッシュフロー
一方で高配当株のキャッシュフローは黒字です。
例えば、貯金で高配当株に投資したとします。投資する際は資金が必要ですが、それ以降は安定した配当金を得られ続けます。
仮に100万円を配当利回り3%(税引き後)の企業またはETFに投資したとすると、毎年3万円の配当金がプラスのキャッシュフローとして家計に計上されます。
たったの3万円と思うかもしれませんが、これはスマホの年間通信料の水準です。
さらに追加投資を進めていけば、電気料金がまかなえるようになる。ガス料金がまかなえるようになる。家賃がまかなえるようになる。
このように生活コストを自分の代わりに配当金が支払ってくれる存在になるのです。まさに”お金のなる木”そのものです。(最高に綺麗な木です)
高配当株投資のキャッシュフローのまとめ
- 資産形成中は、配当金をもらいながら一段上の生活レベルができて幸福度も上がります。(プラスのキャッシュフロー)
- 資産形成後は個人年金として使うことができます。厚生年金と合わせて、老後資金は心配入りません。(出口に問題なし)
まとめ:高配当株投資はキャッシュフローをプラスに導く資産所得である
「利回り5%のインデックスファンドではなく、利回り3%の高配当投資に重点を置いている理由」について簡単に解説しました。
インデックス投資は
- 資産は順調に増えているのになぜか実感がわかない。
- むしろ、毎月の積立投資に生活が圧迫している気がする。
こんな感覚に陥りがちです。
資産は拡大しているのに生活が厳しくなっていると感じてもおかしくありません。実際にキャッシュフローはマイナスに転じているからです。
一方で、高配当株投資は投資銘柄にもよりますが、毎月配当金を受け取ることも可能です。(タコ配のようなくだらないものではありません)
- 生活レベルは格段にあがりますし、配当金で追加投資することも可能です。
- 益々、生活は良くなっていると実感できるものとなるでしょう。
投資を始めたばかりの方の参考になれば嬉しいです。
nao